今日は、
前回、お話した耐震について、調べてみました。
今回は、住宅絞って、述べてみたいと思います。
先ず、基本的な情報を書き出してみます。
A. 耐震等級について
①耐震等級1: 建築基準法で規定している耐震性能
1) 100年に一度発生する地震力(東京では震度6強から7程度)に対して、
転倒倒壊しない基準
2) 数十年に一度発生する地震に対して
損傷しない程度
②耐震等級2:: 等級1の1.25倍の地震力に対抗できる強さ。
③耐震等級3: 等級1の1.5倍の地震力に対抗できる強さ。
B. 地震に対抗する構造について
耐震とか免震は三つの構造区分があります。
①耐震構造: 地震の揺れに耐えられる構造
現在の大半の住宅で採用している構造。
②免震構造:建物の揺れを受け流す構造
建物と基礎との間に、免震装置を設置し、地盤と切り離すことで 揺れを直接伝えない。
この構造は、大規模なビルなどにも採用され、最近建築された弘前市の新庁舎の基礎部分にも
免震装置が採用されております。
③制振構造: 地震の揺れを吸収する方法
建物の内部にダンパーなどを組み込み、揺れを吸収する構造。
住宅などの小規模建築にも向ており、価格も②の免震よりは安価であると思います。
また、制振部材製造メーカー、制振構造仕様のハウスメーカーも複数あり、夫々に特徴があるようです。
製品の種類などは、次回以降に報告します。
C. 住宅の計画にあたって
①.耐震等級と費用
耐震等級を2または3を目指すのであれば、品確法、瑕疵担保保証制度の採用をお勧めします。
これは、建築基準法で定める基準より、さらに厳しい数値基準を定めており、等級の確保ができます。
費用は、一概に言えませんが、15から20%(予想が外れたらごめんなさい)ぐらいUPするのではないでしょうか。
工法による見積もりを必ず作成してもらい、予算規模を確認してください。
②. 基本は間取り
間取りを計画するにあたり、自由に空間を演出したいものですが、
木造住宅の地震対策には、耐力壁(筋違とか構造用合板を張った壁)が重要な働きをします。
特に、2階建ての柱の直下率(1、2階の柱が同じ位置となる割合)が高いほど、耐震性があります。
熊本地震の被害調査報告によると、家屋が大きな被害を受けた一因として、この直下率が大きく影響していたそうです。
③ 足元が大事
いくら、建物を丈夫にしても、足元がしっかりしていなければ、「砂上の楼閣」となります。
敷地の地盤調査は必ず行いましょう。そして、軟弱な地盤の場合は、基礎杭、または、地盤改良を必ず行ってください。
費用は増しますが、絶対削れない箇所です。
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